matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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最後の朝

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1986年 12月23日 NY

朝8時前、隣室の友人を起した。
ステレオを置いていくから引き取って欲しいと尾崎は言うと、隣人の彼は

「喜んで」

と言う。

尾崎はソラチと部屋に戻って、そのステレオにカセットを入れてスイッチをオンにする。
流れ出した曲は Running On Empty Jackson Browneの曲だ。

ボトルの底に残ったジンを空ける。
曲を聴きながら2人は部屋を出た。

朝8時待たせていた、2台のタクシーに尾崎はバケージを積んだ。
タクシーがマンハッタンを走り出て、むかう先はジョン・F・ケネディ国際空港。

NYで増えた荷物に埋まった尾崎はこれから日本、東京へと帰る。
2人が乗る飛行機はJAL005便、成田空港に着くのは日本時間の12月23日17時頃ということだ。

機内に乗り込むとサービスで飲み続けることができる、スコッチを2人はよく飲んだ。
たまにトイレにいくときには足もふらついてよく酔っている。

快晴の空港を飛び立って数時間、飛行機は日本を目指す。
尾崎の86年はNYでほとんど終ろうとしていた。