1986年 12月22日
ソラチがNYにやってきた。
尾崎はアパートで彼を迎えると、少し世間話をしてから、掃除を始めた。
無数に積まれた本と数冊のノート。
ギターが3本、アンプもある。
色々と詰め込んでいくとバケージは8つにもなりそうだった。
こっちの生活で物は増えたけど部屋にあるものは多くが空の酒瓶だったりもした。
大きなステレオもあって、これは持って帰れないねというような話もした。
NYで買った大量のレコードも処分するわけにはいかず日本へ持って帰ることにした。
レコード、本、ノート、ギター、アンプにギター、エフェクター類で6個
あとは尾崎の衣服や生活用品で2個という具合になった
部屋の片付けが終わった頃には夜になっていた。
夕食は日本食レストランの白梅にまた行った。
尾崎はこのレストランで天ぷらとビールを味わってからNYで最後の夜を過ごす。
帰り道に酒場で買ったジンを開けると
部屋に戻ってから、イスにこしかけて片付け終わった部屋で朝まで飲む。
明日の朝は早いのに2人とも眠れずにジンを飲む、これが尾崎のNY最後の夜になった。