1985年 12月26日 新潟県民会館
リハーサルを終えた尾崎は打ち合わせを行う。
尾崎、マネージャーのソラチ、舞台監督の江坂氏などが席に座って、それぞれ片手に煙草をかざして話をする。
尾崎は切り出す
「Freeze Moonやって、ILOVEYOU、シェリーっていくじゃない?」
と尾崎は切り出す。
「でーそこは」
「で、一度引き込んで、いやILOVEYOU、とシェリーは続けて」
と江坂氏は言う。
「うん、そう続けて」
「そう、ILOVEYOUとシェリーは続けてやらないと・・」
と尾崎は言うと、立て続けに意見を言う。
「そこで、一度シェリーで引き込んでね、今までシェリーで終るパターンすごく多かったじゃない?
だからー本当のアンコールという感じでさ、俺が1人で出てきて生ギター1本で歌うような音色と照明が必要なんじゃないかって思う」
そんな雑談とも真剣な話とも取れる話を尾崎はしていた。
この新潟をいれても残りツアーでのコンサートはあと3本、翌日の長岡と元旦の福岡国際センターでのライブを残したが、この会話が残ったコンサートでの課題となっている。
尾崎自身が納得がいったのかはわからないが、この話の結果はすぐに見ることになる。