1987年 9月10日 神戸国際会館
6時30分、楽屋をあとにした尾崎は、ステージにたつ。
観客からは溢れんばかりの歓声であった。
いつものように、「LIFE」から始まる。
静けさは長く続かずに、「DRIVING ALL NIGHT」、「BOW!」とロックナンバーが続く。
「こんばんは・・みんな調子はどうだい? 今日は俺のとこまでわざわざようこそ」
「街角の風の中」で口笛を吹く尾崎・・
「どうもありがとう」と言って頭を下げる。
「失くした1/2」、「誰かのクラクション」「FORGET-ME-NOT」、「ILOVEYOU」と続く。
「15の夜」、「十七歳の地図」、「路上のルール」とロックナンバーがステージを熱くさせる。
「存在」では長い間奏が続くが、前列の観客に尾崎がキスをする。
あまりないパフォーマンスであった。
「ハイスクールROCK`N`ROLL」で尾崎はしゃべる。
「俺がNYへいったときの話を聞いてくれるかい・・・・、NYでさぁー・・・とっても怖い目にあったんだよ。街を歩いていたら、とんでもない大男ににらまれたんだ。
ヤバイって思ったんだ。でもさー俺ってさーほら、空手やっててさー少しは体力と力には自身があったりするんだよな!」
別に自慢なんてつるつもりないんだよ、自慢なんてしてるわけじゃないんだぜ
だけど命が惜しいから、逃げちまった。だってこんなに大男だったんだよ、いくら俺でも無理だよー。」
と尾崎はしゃべる。
次に「SCRAMBLING ROCK‘N‘ROLL」「核」と続く。
ラストナンバーは「街路樹」
袖にはけてからすぐに尾崎コールであった。
アンコールにすぐに応えると、「ISM」続いて「FREEZE MOON」を歌う。
メンバーを紹介し終えると彼は、「みんなをまだ俺の仲間クラクションってよんでいいかい」
と叫ぶ。
再び彼はステージをあとにする。
続いてのアンコールでは「卒業」、「シェリー」を演奏する。
3時間近く消耗し終えたコンサートで尾崎は最後に深々と頭を下げて礼を言う。
今日は本当にどうもありがとう、今日、こんなに集まってくれたこと・・メンバースタッフ一同
本当に心から感謝しています。