1987年 7月26日 松山市民会館
会館にはいると、ホールに組まれたステージを見ながら尾崎は客席を歩く。
いつも客席からの自分を見つめることを忘れない人間であったという。
リハーサルは順調に進んで、彼は楽屋に戻る。
定刻通りの開場時間で、会館の中には観客が入ってくる。
18時過ぎ、コンサートが始まった。
観客たちは尾崎を呼ぶ声を絶やさない。
コンサート終盤、最後のアンコールステージに立つと尾崎はピアにに座って「卒業」を弾く。
その次にはギターを持って「シェリー」を歌う。
3時間以上、歌い続けても彼は少し余力を見せながらステージを降りた。
四国のこの松山でのステージで西国でのツアーは終わった。
次のライブまではまだ1週間のオフがある。
その時間を彼は骨休みとして東京で過ごすことになる。