matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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代々木体育館 2日目 アンコール

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1985年 11月15日 代々木体育館 2日目 アンコール
部屋で煙草を吸いながら上着を脱ぎ捨てシャツ1枚の姿になると煙草を咥えたまま、舞台裏へと歩き出す
暗い道をソラチが懐中電灯で照らしながら歩くと、ステージの階段を登るとスイッチがはいった機械のように走り出した尾崎は先ほどまで使っていたタオルを客席になげつけ始まる、アンコールナンバー
18曲目「Freeze Moon」
曲が中盤になると尾崎は語り出す。

「今夜こうして、夜を分かち合えた事を本島にうれしく思います、本当にどうもありがとう。俺はこのツアーにかかわる、すべてのスタッフやPAや照明やローディーやメンバーやすべてに誇りをもってこのツアーを回っている、そして今夜ここに集まってくれたみんなを俺の仲間クラクションとよんでいいかい?

それじゃあ今夜もこうして俺と一緒に夜をプレイしてくれている俺の仲間を紹介するぜ」

「オン、ギター、鴇田靖ベイベー!」

「オン、サクソフォン、阿倍剛ベイベー!」

「オン、ピアノ、樫原伸彦ベイベー!」

「オン、ドラムス、吉浦芳一ベイベー!」

「オンベース、田口政人ベイベー!」

「オン、キーパー、松原博ベイベー!」

「オン、ギター、江口正祥ベイベー!」

「俺達、ハート・オブ・クラクション!」

‘いったいなんだったんだこんな暮らし‘こんなリズムいったいなんだったんだー‘

‘きっとなにもかもが違う! ‘きっとなにもかもが違う‘

‘翼を広げ‘風を求めて‘

‘夜の街で風が吹くたび、俺たちは煙草をふかし、最後の1本を吸い終えると帰る金にすら足りなくなっちまう、

‘なあみんな夢はあるかい?夢を負い続けてゆくことができるかい?‘

‘決して、決して自分に負けたりしないかい?‘

‘うまく言うことなんてできやしない、ただ・・・今夜こうして夢見たみたいに、俺は生きていきたい‘

‘だからもっと速く、もっともっと速く‘ ‘もっともっと輝くまで‘
‘俺たちは走り続けてゆかなければならないんだ‘ ‘バーイ‘

再度のアンコールに応えた尾崎が歌ったナンバーはバラードの2曲。

19曲目「ILOVEYOU」
力強いボーカルとグランドピアノが響き、ファンは合唱をする。
大阪球場より太く、しゃがれたボーカルはその前にあった日本青年館での「ILOVEYOU」よりも強くなっている。甘い声ではなく、力強いロッカーとして尾崎はここに変わったのかもしれない。

ローディーのもってきた12弦ギターをかけると、間髪いれずに尾崎はシェリーのイントロを弾きだす。
20曲目「シェリー」

確信に満ちた声で尾崎は観客へと歌いかける、途中から伴奏がはいり、最後はピアノをベースにした終わり方となる。

シェリー、俺は歌う愛すべきものすべてに‘

こう言うとギターは弦が切れるまでかき鳴らされ3時間近かったコンサートは終わりを告げたのは午後9時手前であった。

尾崎は
「どうもありがとう」

そう言うと手を振ってステージをメンバーたちと共に後にした。
少なくとも暴挙と一部でささやかれた19歳の代々木体育館2Daysはこれで幕を閉じた。

尾崎とメンバーたちは楽屋へと戻っていく。