1987年 9月11日 和歌山県民文化会館
尾崎は南にくだって和歌山にきていた。
この土地も2年ぶりであった。
尾崎コールが響く中、メンバーの演奏が始まる。
1曲目「LIFE」
声は少しかすれ、疲れが目立つ。
絞り出すように出していく始まり方であった。
「All right.....みんな元気かい・・・」
そう言ってカウントをいれる「DRIVING ALL NIGHT」、が始まる。
続いて「BOW!」へとコンサートは流れる。
12弦ギターを持って出直すと彼は言う。
「今日はわざわざようこそ・・・・」
4曲目「街角の風の中」が歌われる。
ギターをかき鳴らして、叫ぶと最後に彼は「どうもありがとう」と言う。
「失くした1/2」、「誰かのクラクション」、「FORGET-ME-NOT」、「ILOVEYOU」
とバラードナンバーが続く。
次から間髪いれずに、ロックナンバーが「15の夜」から「十七歳の地図」、「路上のルール」、「存在」と続く。
「ハイスクールROCK‘N‘ROLL」になると彼はいつものようにしゃべる。
「俺がNYにいったときの話を聞いてくれるかい? 初めてNYへいった俺は初めて友達になったやつに・・・こうゆう風に言われたんだ・・・ お前1人で楽しみなって、最初はそれがどんな意味なのかわからなかった・・・
半年くらいして俺が昼間セントラルパークでハンバーガーを食っていたんだ、なんせオーダーの仕方が一番簡単だからな
俺がオーダーしていると10人くらいの小学生の黒いのやら白いのが俺の周りに集まってきた・・・俺は最初はガキだと思ってなめていたが・・・するとその中のやつが俺にむかってこう言ったんだ DON‘T TOUCH ME ROCK‘N‘ROLLER
俺はそれを聞いたとき思ったんだ・・・一生ROCKしていくしかねえってな
みんな俺が作ったハイスクールロックンロールっていう曲を知っているかい?
みんな一緒に歌ってくれるかい? みんなついてくるかい?
ALL RIGHT COME ON SAXPHONE!!
ALL RIGHT ON SAXPHONE 阿部剛ベイベー
みんなついてくるかい?
1!!
2!!!!
1!!!!!!
2!!!!!!!!
3!!!!!!!!!!!!!!!!
4!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
曲が始まると尾崎は、途中からまたNYでの話をした。
「俺がNYへいったときの話の続きが、土曜の夜のブロードウェイの話を聞いたことがあるかい?、じゃあやめとこうか、土曜の夜のブロードウェイってのはとても賑やかな夜で黒人のあんちゃんやねーちゃんがこんなでっかいラジカセをもってきて、みんなでタケノコを踊ってるんだ
何も勝手をしらない俺はそこを肩で風を切って歩いていたすると後ろから声がした
そこで俺は後ろを振り向くと走って逃げた。
走り疲れて、息が切れてくると今度は別の兄ちゃんが俺の前に立っていた
ここは俺の縄張りだ通るんだったら金を払いな・・・そこで俺は10ドルとられた。
ダウンタウンからアップタウンに抜けて歩くと・・・ブロードウェイはもちろん避けていった
45番街あたりにくるとそこはもっと危険なとこだった・・・そこである黒人の兄ちゃんに
兄ちゃんいいものやるからここで待ってなって言われた・・そこで俺は喜んで待っていた・・
話が途切れると曲は終盤に向かう。
サックスが響いて曲はフィナーレへ・・
ベースがリズムを刻む「SCRAMBLING ROCK‘N‘ROLL」続いて「核」が演奏される。
ラストナンバーに「街路樹」
「どうもありがとう」
彼はそう言うと、ステージをあとにした。
数分間のアンコールを待つ尾崎コール、彼はアンコールに応えた。
アンコールナンバーに「ISM」続いて「FREEZE MOON」
「今夜はこうしてこんなに集まってくれて本当にどうもありがとう・・・・・・
みんなの心の叫びや嘆きや思いが、俺にもよく届いている・・みんなをまだ俺の仲間クラクションってよんでいいかい?」
それじゃあ今夜のメンバーを紹介するぜ
オンギター、江口正祥ベイベー!!
フロム、サックス、フロム! 阿部剛ベイベー!!
オン、ドラムス 伊藤真視ベイベー!!!
オン、パーカッション、西尾純之助、ジュンちゃんベイベー!!!!
オン、ベース、入江直之、タロウちゃんベイベー!!
オンギター、甲斐完治ベイベー
オンピアノ&プロフェッサー、樫原信彦ベイベー!!!!!
フロム、サックス、フロム! 阿部剛ベイベー!!
オン、ドラムス 伊藤真視ベイベー!!!
オン、パーカッション、西尾純之助、ジュンちゃんベイベー!!!!
オン、ベース、入江直之、タロウちゃんベイベー!!
オンギター、甲斐完治ベイベー
オンピアノ&プロフェッサー、樫原信彦ベイベー!!!!!
俺たち ハートオブクラクション!
‘OH~ OH~ いったいなんだったんだ、こんな暮らしこんなリズムいったいなんだったんだ・・・」
シャウトすると尾崎は倒れる。
サックスが前奏を吹くとメンバーたちが彼の元に集まってくる。
‘WOW~WOW 夜の街もテレビの街も俺たちにとっちゃどうでもいいことなんだ、風が吹くたび俺たちは煙草をふかし、最後の1本を吸い終えると帰る金にすら足りなくなっちまう・・・・・
‘いったいなにができる・・・みんな夢はあるかい?夢を追い続けていくことができるかい?決して決して自分に負けたりしないかい? うまく言うことなんてできやしない、ただこうして夢見たみたいに、今夜こうして夢みたいに、だからもっと早く・・・・
もっともっと輝くまで俺たちは走り続けてゆかなければ・・・・
バーーイ・・・バーーイ・・・ SEE YOU,ROCK`N`ROLL
シャウトすると尾崎は倒れる。
サックスが前奏を吹くとメンバーたちが彼の元に集まってくる。
‘WOW~WOW 夜の街もテレビの街も俺たちにとっちゃどうでもいいことなんだ、風が吹くたび俺たちは煙草をふかし、最後の1本を吸い終えると帰る金にすら足りなくなっちまう・・・・・
‘いったいなにができる・・・みんな夢はあるかい?夢を追い続けていくことができるかい?決して決して自分に負けたりしないかい? うまく言うことなんてできやしない、ただこうして夢見たみたいに、今夜こうして夢みたいに、だからもっと早く・・・・
もっともっと輝くまで俺たちは走り続けてゆかなければ・・・・
バーーイ・・・バーーイ・・・ SEE YOU,ROCK`N`ROLL
再びのアンコールにも彼は応えた
「卒業」が演奏される。
観客たちと合唱し歌い終えると、無言のまま彼はギターを弾き始める。
最後に「シェリー」のイントロが弾かれると大きな歓声と共に観客はまた歌い始める。
歌い終えると彼は「どうもありがとう・・」
とお礼を言ってステージをあとにした。