譜面とでもをスタジオに持ち込んですぐさま、アレンジ、レコーディング、ミックスダウン
そうした作業を行っていく中、このアルバム製作も佳境にはいり、CBSソニーも現在の段階では最優先の問題とせざるをえない、状況になってきた。
ツアーバンドのハート・オブ・クラクションたちのいるスタジオにはツアーで行う曲たちのリハーサルが続いている。
ツアーのことについての会議にも尾崎を交えて話し合うことが山ほどあるが、マザーのオフィスに顔を出して話し合いをする暇も尾崎にはない。
新曲についての話に戻ると、タイトルのついていない、曲が2曲あった。
1日かけてノートの詩を整理しながら、1曲として出来上がったものが、2曲になった。
タイトルをどうしようかというときに相談相手となるのはディレクターの須藤晃氏だ。
ロックソング、ポップで少し哀しげな詩を散らばった2曲のタイトルについては、尾崎も須藤氏も苦慮しているが、どう相応しいのか、根拠も交えて、2人の対話が始まった。