夕暮れの街を 僕は死を背負った一匹の小さな虫になって
僕がいつか思い出を残してきた場所へ
思いを馳せてみるんだ・・・
しばらく歩いて 坂道の途中の
ガードレールの脇に 僕は腰を下ろした
そして僕以外の誰かと 何かを分かち合うために
目を閉じていたんだ・・・
この街の中では僕以外の何もかもが 僕を否定しようとしていた
僕はもうダメかも知れないと思ったんだ
そんなとき 僕の右頬を照らす小さな明かりを見つけた
ちょうど僕の座っている場所から とっても綺麗な夕陽が
ビルとビルとの合間に 沈んでいくところだったんだ・・・。