昨年10月に乳がんの再発を公表し、闘病生活を送りながら音楽活動を続ける歌手・川村カオリ(38)が、約13年ぶりにソロアルバム「K」(5月27日発売)をリリースすることが2日、わかった。
作品では、90年に活動を休止した音楽ユニット「COMPLEX」の吉川晃司(43)と布袋寅泰(47)が、作曲担当として参加。
活動休止後、2人の共演はなく、同一作品への同時参加もこれが初めて。2人とも別々に川村と交流があったが、病と闘う仲間を応援する思いが“競演”につながった。
音楽仲間の熱き友情が、これまでなかった“競演”を生んだ。ユニット「COMPLEX」として活動した。
吉川晃司と布袋寅泰が、川村カオリの約13年ぶりとなるソロアルバム「K」に作曲担当として参加する。
昨年10月に川村は乳がん再発を告白し、ソロ活動を再開。「メッセンジャーとしてあり続けたい」と闘病しながら、歌うことで生の大切さなど伝えようとしている。
そんな姿に多くの音楽仲間が賛同。
アルバム制作を協力した。吉川と布袋も買って出た。
「COMPLEX」は88年に結成。アイドル・吉川とギタリスト・布袋という人気絶頂な2人によるユニットとして話題を呼んだ。
「BE MY BABY」「1990」などの大ヒットを飛ばしたが、音楽性の相違から90年11月の東京ドーム公演を最後に活動を休止。
短い活動期間をファンは惜しんだ。
川村は吉川と布袋それぞれに親交がある。吉川とは普段から兄貴分として親交があり、また布袋とは「いつか一緒に何かしたい」と話していた。
新作アルバムでは川村が女性、母、病気を抱える1人の人間として、今の自分を最大限に表現して作詞。参加したアーティストが曲をつけた。
布袋の楽曲はキュートでポップに、吉川は独自の世界観が前面に出た作品に仕上がった。2人以外にも浅井健一、鈴木祥子、渡辺俊美ら豪華アーティストが提供。
またデビュー曲「ZOO」のセルフカバーも収録する。
がんと闘いながらレコーディングを行っている川村は「皆さん素晴らしい作品を作っていただいた。
骨がきしむ痛みを抱き締めるように歌ったアルバムの完成を何より、自分自身が待っている」と話した。