花神 司馬遼太郎
主人公 村田蔵六、大村益次郎
また時間があるのでこの項目を書いてみる。
花神は大河ドラマ化も以前されていて司馬さんの作品の中でも著名なほうではあると思うのだけど
彼の生い立ちもおもしろくまた司馬さんが書いた蔵六もおもしろいです
何より彼が機会のような人間であるということw
この本の中に出てくる言葉でこの時代の人間たちは挨拶で出来上がっているという話で
暑い日に「今日も暑いですね」と誰かに問いかければ「暑いですね、とかこの暑さはry」
とかいう会話になると思うのに彼は「夏は暑いのは当然です」
とまあ挨拶ができないわけではないが無用に相手の怒りを買うというか
少し他の人間とは違うとこがあっておもしろいですな
そして彼の生い立ちが身分は百姓であるが村医者、しかし蘭学を学んで宇和島藩に召抱えられ
江戸に出れば幕府の蕃書調べにもはいり
しかし出身が長州藩領内とうことで長州藩から今より悪い給与しかもらえなにのに長州藩に仕えてしまう。
幕府との決戦には彼は蘭学の書物で得た西洋兵学の知識を用いて幕府を相手に戦う。
村医者が長州軍の総司令官に・・いや乱世と考えるほかないのですが
彼は明治維新後も近代兵制を整えようと奮戦し
その最中凶刃に倒れてしまうが 惜しい
最後に
一人の男が居る。
歴史が彼を必要とした時忽然として現れ、その役目を終えると大急ぎで去った。
もし維新というものが正義であるとすれば、彼の役目は津々浦々の枯れ木にその花を咲かせて回る事であった。中国では花咲爺の事を花神という。彼は花神の役目を背負ったのかも知れない。
彼、村田蔵六。後の大村益次郎である。