matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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レコーディングに向けて

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1985年 9月

リハーサルのために集まったメンバーたち、あの日に決まったメンバーとの音合わせをやらなければならない、松原氏と樫原氏も並みの奏者ではなく、尾崎の求める音楽を理解しようと曲を聞いて必死に吸収し、尾崎の期待に応えていく。

日程はまだはっきりとはわからないが、次のコンサートは近い、それもいつ発表されるかわからない、そんな思いを各々が抱えているようなとき、尾崎の口から新アルバムレコーディングの話がメンバーに伝えられる。

「事務所からの許可もあって、全部クラクションで録る」

そう尾崎から伝えられた時のメンバーの喜びはどんなものであったろうか、思い返せば尾崎がこのメンバーと出会いすでに1年と数ヶ月が経っていた。

ルイードに向けた厳しいリハーサルの後にあった、初の全国ツアー、野音での骨折アクシデント、
それを乗り越えた全国ツアーと絶頂に達した人気に応えるようなツアー、大観衆を前にこなした大阪球場、すでにここまでで80本近いコンサートをこなし、毎日一緒にいるような日々をおくってきた。
そんな中行われたメンバー編成を経て、ようやくこのバンドでレコードを1枚作ろうという意思を事務所が許してくれたのである。

レコーディングは9月15日から信濃町スタジオで行われる。
収録する曲はこれまでツアーでやってきた曲が4曲、まだ作っている最中のものも含めれば、レコードとして完成するであろう、そう思われていた。

尾崎をこの先待ち構えているのは、どんなものなのか誰も想像はしなかったであろう、言い方を辛くすれば過酷という日々かもしれないが、そんな毎日をこれから筆者は追っていきたい。