matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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ドーナツショップのこと2

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歌入れを行っていく行程は順調であった。
しかし尾崎たちが悩んだことはこの曲の最後にある、語り部分の詩だ。

コンサートではその都度、言うことは変った、それは決まり文句ではなく、コンサートとしての意味も兼ねて尾崎にあったことであろうと思うが、スタジオテイクとして録音をするからには、変えることはできない、永久的なものとして記録されることになる。

何度かのパターンを録音した尾崎は須藤氏と入念な協議の末にテイクを選び、今世に出ているものが収録されることになった。

少なくともそのテイクは尾崎にとっては納得のいくものを選んだことになったと推測する。

そして筆者が不思議に思うことは尾崎は何かをさがしていると言っている。
「僕は何度もつぶやいた、本当はなにもかもが違うんだ」

「僕はさがし続けている、君はさがし続けている」

尾崎はこの曲を作品として送り出すためには相当な時間を要している、完成にも時間を必要としており、作品として定義付けることにも苦労したことであろう。

何かを求めさがしている、なんとも不可解な曲であり、そんな世界が広がるものであるとも思う。
なおドーナツショップとはドーナツ屋のことではなく、ガソリンスタンド、もとい油まみれという詩を連想させるものである。

日石ガソリンスタンドを指しているという尾崎本人の談もある。
と、不可解ながらわかっている事を書いてはみたが、未だに謎を残した尾崎の曲であろうと筆者は思う。