1990年 3月
ジャンキーの皆さんよ。
よく聞いてくれ。
あんたははみ出している。とてつもないクレイジーさだぜ。
快楽と現実からの逃避。どちらでもいいがそれは孤独なシステムなのさ。
お蔭で俺の友達は精神病院に送られちまった。
ベッドに縛りつけられながら、毎日、何もかも神の仕組んだ罠なんだと吠え続けている。いつの日だったかそいつの腕が注射針の跡で埋め尽くされているのを見たよ。
よだれをだらだらと垂らしていたが、そいつにはもうおかまいなしのことだった。
にげ出したくてもどこへ行けばいいのか分からないらしい。
心の醜さなら日常には溢れているぜ。さぁ現実を見きわめるんだ。獲物を追い
続けるのはかまわないけれど、注意しないと足元をすくわれちまうぜ。
続けるのはかまわないけれど、注意しないと足元をすくわれちまうぜ。
気をつけろ。その先は崖だ。