中国国営新華社通信などによると、中国東部の山東省で、不動産をめぐるトラブルから、隣人らの食事に毒物を混入させ、2人を死亡、82人を中毒させた女(28)が殺人容疑で逮捕された。
この女は4月24日、住宅などの所有権をめぐって長年言い争ってきた隣人を殺害しようとして、その家に潜入し、台所にある塩を入れる容器の中に、毒性の強い金属のタリウムを入れ、隣人夫婦を毒殺したとされる。
隣人夫婦の葬式に訪れた親戚(しんせき)や近所の住民ら90人が、タリウム入りの塩を使って料理した昼食をとったため、82人が体調不良となった。そのうち22人は入院治療が必要な重症だった。
女は容疑を認めており、販売が禁止されているタリウムを女に売った遼寧省の業者も逮捕されたという。