matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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金正雲氏、極秘来日 92年ごろ 欺騙旅券を使用

北朝鮮金正日総書記(67)の後継者に内定したとの見方が出ている三男の金正雲(キムジョンウン)氏(26)が1992(平成4)年ごろ、日本に極秘入国していたことが5日、警察当局への取材で分かった。別人に成りすまして入手した真正旅券(欺騙(ぎへん)旅券)を使っていたため警察当局は当時、入管法違反容疑で捜査したが、正雲氏らは既に出国しており、来日目的などの解明はできなかったという。

 正雲氏は当時9歳ぐらいで、世話係と一緒にオーストリア・ウィーンの日本大使館で、ブラジル政府が発行した旅券を提示、入国査証(ビザ)を受けていた。

 外国情報機関からの情報を入手した警察当局は、正雲氏とビザ申請時に同行した世話係の入国を確認。数日後には、正雲氏の母親で金総書記の4番目の妻、高英姫夫人(2004年5月死去)とみられる女性が、妹とみられる女性を伴ってフランス政府発行の旅券で入国したことも把握した。正雲氏らと合流していた可能性もある。

 正雲氏らはいずれも、外国の外務省などで入手した欺騙旅券を使用していた。警察当局は入国した全員が空港で国籍や氏名などを偽った不正な旅券を使用したと判断、正雲氏らの写真を入手して捜査に着手した。

 01(平成13)年5月に成田空港から不正入国しようとして身柄を拘束され、国外退去処分となった金総書記の長男、正男(ジョンナム)氏(38)も当時、ドミニカ共和国で入手した欺騙旅券を提示していた。

 欺騙旅券は、氏名などを書き換えたり、写真を別人のものに張り替えたりした偽変造旅券と違い、台紙が真正で写真も所持人のものであるため、入国審査による発見は不可能とされる。このため各国の治安機関は北朝鮮要人やテロリストなどの欺騙旅券情報を常時交換し、動向把握に努めている。

 正雲氏らの国内での行動は、捜査着手が出国後だったこともあり解明できなかったが、韓国治安当局の関係者は「正雲氏は2000年代にも日本に入国している」としている。