1988年 12月
尾崎は外で待っていた。
繁美は医者に言われた。
「おめでとうございます、今2ヶ月の終わりです、予定日は8月2日・・後のことは看護士さんに聞いてください」
そう告げられた。
外へ出ると尾崎へ妊娠したことを告げる。
「できてた」
と言うと
「俺の子供なの」
という言葉が返ってくる。
これはショックであったと後に回想している・・
その夜尾崎家の両親に子供ができたことを報告して皆でビールで乾杯した。
尾崎は酔いながら
「俺は親父になるんだな」
と呟いた。