matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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COLD JAIL NIGHT

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1990年 3月

薄暗くじめついた牢獄。俺はそこで二ヶ月も過ごすはめになった。
自分の不運を嘆いているわけじゃないが、何故あそこはあんなにも寂しい所なのだろう。

水や食料もしけたものだったが、天からの恵みであるはずの太陽の光すらもわずかにしか与えられないんだそれが償いなのだろう・・・・・。俺は壁を叩きながら奴隷の音楽を奏でる。

護送バスから見える渋滞した街並み。向こう側とこちら側は確かに何かが違う。久しぶりに見る太陽さえ痩せている。

さぁ裁判という名の懺悔の時が始まる。なぁその調書には少しだけ間違いがあるぜ。
あんたがたの読むものはまるで学芸会の台本のようだ。

ねぇひとつだけ言わせてもらえませんか。
俺達罪人が牢獄で深く眠れないのは、罪を抱いた街が叫ぶからなんだ。

赤く燃えた街の眩しさのせいで深く眠れないんだ。

牢獄の中は寒く冷たいところだが安全だろうよ。
だけれどあんたがたの言う法律の名のもとに作り出された街は欲望に渦巻いている。

それをあんたがたよりもっと知っている俺達罪人は怯え切っているんだ。
凶暴でいんちきな街に何を夢見ろというのだ・・・・・。

やり直せるものならそうしたいが、それはもう一度今度こそ暖かな太陽の恵みに近づこうと、立ち向かうことなんだから。