長崎県平戸市沖で起きた大型巻き網漁船「第11大栄丸」の沈没事故で、船体引き揚げと遺体収容などを求める署名が28日に16万人を超えた。行方不明の12人の家族らは7月2、3日に署名を国に提出することを決めた。
署名集めは、5月10日から長崎県内を中心に始まった。28日の署名活動後、会見した行方不明の坂本幸三さん(23)の母、真知子さん(56)は「一日でも早く家に帰してやりたい。幸三、もう少し待っててな」と涙ながらに語った。
家族側は、麻生太郎首相に署名を直接手渡したいとしているが、実現するかは未定。家族らは今後も活動を続け、7月末~8月上旬に集まった署名を再度国に提出するという。