中国国営新華社通信は6日、新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで5日午後に暴動が発生し、多数の一般市民と武装警察官1人が死亡、20人以上が負傷したと報じた。警察当局が民衆を追い払い、暴徒を逮捕。暴動は鎮圧されたと伝えている。現地では、多数の車両や商店が放火され破壊された。
新華社通信によれば、「ウイグルの母」と呼ばれ、近年ノーベル平和賞候補として名前が挙がっている在米ウイグル人の人権活動家、ラビア・カーディルさん率いる在外ウイグル人組織「世界ウイグル会議」が暴動を主導したという。
同自治区のヌル・ベクリ主席は6日朝、談話を発表し、暴動の背景には先月広東省の玩具工場で発生した漢族とウイグル族の紛争があると言及。暴動の規模は明らかになっていないが、AFP通信は5日、日本にいるウイグル人活動家の話として、約3000人のウイグル族住民が約1000人の警官と衝突したと報じた。