Frerze Moonを録音する際にはバンドを使って一斉に演奏をして、録音を行った。
最初に録音したテイクが世に送り出されるテイクとなり、決定された。
最初の一発録りされたものがよっぽどいい出来であったということは言うまでもないが、しかし尾崎はこの曲を何度も録り直すように須藤氏に相談し、何度か再び録ってみたが、最初に録音したテイクを越えるものが出来上がらず、尾崎も納得がいかなかったようでもある。
この曲に関してはあまり問題もなく、スムーズに録音が終了して、ことなきをえた。
余談ながらタイトルのことであるが、「バーガーショップ」から「Freeze Moon」へと変わったわけではあるが、これは「ドーナツショップ」との区別化であったという話もあり、取材者が勘違いをしていることもあった。
さらに余談ながら「Freeze Moon」というのは「月を凍らせろ」という意味で尾崎はつけたようであるが、須藤氏は「凍った月」「Frozen Moon」という意味だと思っていたらしく「Freeze the Mooon」でもいいけど、‘the‘はいらないかもという話があるが、尾崎はタイトルの語感にもこだわっていたという話も残っている。
‘いったいなんだったんだ、こんな暮らし、こんなリズム、いったいなんだったんだ‘
‘きっと何もかも違う‘何もかも違う‘
こう表現する尾崎を冷淡に見てしまうと、違うというのは否定の意義であるが、何度も書いている通りこの3枚目のアルバムは希望や立ちむかうというような挑戦的な過去2枚のアルバムの勢いというよりはなく、十代を完成させるため曲が多いようにも筆者は感じる。