1987年 7月24日 徳山市民会館
尾崎は山口県にきていた。
徳山市民会館でのライブは十代のLTA TOUR以来だった。
今日のライブでツアーでは8本目のライブを終える。
ライブが始まると、新曲が早速観客の前に提供された。
しかしそれは彼らがまだ知らない尾崎の姿であって目の前に尾崎がいるといういことを認識させるためには不十分だったようだ。
「DIRIVING ALL NIGHT」のイントロが勢いよく飛び出すと彼の不在の1年半を一気に埋めるように彼らは沸き返る。
ロックナンバーが続く中、彼はときたまかすれた声でしゃべりかける。
「ハイスクールROCK`n`Roll」で「Freeze Moon」で彼は自分の思いをメッセージとして送り出していく。
ライブを終えると彼はいう。
「3時kんでもまだ短いんだ。僕のような伝えるためのステージをやろうとするタイプにはもっともっと長い時間のステージが必要なんだ。 今のホールの規則では充分に生かしきれないよね」
彼なりのロックンロールを思い描いたステージを彼はなんとか見せようと努力していたのあろうとこの言葉からは読み取ることができる。