1990年 7月
話は前後するが筆者が永い事休んでいたので書き漏らした話があるのでここに載せる。
尾崎の総力特集が組まれた「月刊カドカワ」を刊行するに当たって、編集者会議では多くの人間が尾崎を起用することに反対した。
「街路樹」以降音楽活動としては表立ったことをしておらず本誌で小説を連載しているに過ぎないミュージシャンであった尾崎とは最早過去の人間という扱いであったのであろう。
しかし見城氏は強引に尾崎を表紙に起用・・内容もこれまでの経歴から今後の活動に関する大掛かりな特集を掲載させる決定をくだした。
余談ながら編集者というのは雑誌に掲載する記事をよく吟味していかなければならない編集者という自分は雑誌を多く売らなければいけないし部数を落とすこともできないからであるが見城氏はそれほど尾崎を見込んで賭けたといってもいい。