matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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福岡小1殺害 なぜ母が子を…罪認め号泣

福岡市西区の公園で近くの同市立内浜小1年、富石弘輝(こうき)君(6)が殺害された事件は発生から5日目、母親が逮捕されるという、やるせない展開になった。子育てに熱心で、PTA役員も務めていた薫容疑者(35)。「なぜ、わが子を……」。関係者は言葉を失った。

 ◇事件後、遺体にすがる姿

 「トイレに行った間に、子供の姿が見えなくなった!」。事件当日の18日、薫容疑者はそう言って、現場の公園にいた人たちに助けを求めた。約30分後、捜索に加わった人が、トイレの外壁と柱のすき間で息絶えた弘輝君を見つけると、顔が黒ずんだ弘輝君にすがりついて泣いた。救急車で病院に向かう間は、ずっと弘輝君の名を呼び続けた。20日の葬儀では出棺前、薫容疑者が弘輝君の頭をなで続ける様子が参列者の涙を誘ったという。

 弘輝君は軽度の発達障害があったとされ、小学校では特別支援学級に通っていた。同級生の母親は入学式の後のクラス懇談会で、あいさつした時のことをおぼえている。「(薫容疑者は)最後にあいさつし『うちの子は落ち着きがないところがあるので、迷惑をおかけすることがあるかもしれません』と泣き出しそうな顔で話していた」という。

 学童保育を通じ薫容疑者と付き合いがあった保護者は「子育てにはご苦労されていた。2学期から『子供と一緒に過ごしたい』と(会社事務の)仕事を休業し、学童保育には来なくなっていた。相談できる人がいなかったのではないか」と話す。

 薫容疑者は事件後、福岡県内の実家に身を寄せていた。22日午前8時過ぎ、ワンボックス型の捜査車両が到着し捜査員数人が入って任意同行を求めた。玄関を出た薫容疑者は草色のパーカを着て顔をすっぽりと覆い、うつむいて重い足取りで車に乗り込んだ。

 弘輝君の葬儀翌日の21日、福岡県警の捜査員は任意の事情聴取で薫容疑者に「本当のことを聞きたい」と告げた。「私がやりました……」。薫容疑者はそう打ち明けると、せきを切ったように号泣したという。やがて落ち着くと、自分が病気であることや、子育てに悩みがあって将来を悲観していたことなどを語り始めたという。