1985年 11月15日 代々木体育館
夕方のPM16時頃、観客たちは入り口の前で列を作り、やがては最後尾はどこにあるのかわからなくなる始末でもあった。
長蛇の列を見て驚いたのは少し遅れてきたような学校帰りの女の子たちで、ヒステリックな声をあげながら列の最後尾をさがしている。
「なんでこんな早くからやるのよ、もうツ」
開演は6時、その列には1万人以上の人間が並んでいる。
TOKYOの尾崎ファンにとっては以前の大阪球場のときと同じでお祭りのようなものであったかもしれない。
そんな楽しみにされている尾崎は楽屋でメンバーと話をしている。
精神波としては
「もっと多くの人々へ愛を・・・・」
という希望がこめられていたであろう。
そしてより安定し、攻撃的なステージが待っている。