1987年 8月3日
リハーサルが終わったのは、夕方に近づいた頃。
尾崎はステージを降りて楽屋のほうへと歩いていく。
球場内にある食堂で、記者と話をしたりしている。
話は尾崎から離れる。
球場までの道のりはその頃渋滞していた。
外には開場を待つ人々の列がつらなる。
彼は楽屋から出て球場の外を見るとそこには2年前自分が呼び込んだときと同じ2万人の観衆がいた。
17時過ぎ、ゲートが開場されるとアリーナ席とスタンド席が人で埋め尽くされ始めた。
尾崎はその光景を見ると、再び楽屋へと戻っていった。