話は前年である１９８５年に遡る。
尾崎はこの年の２月から３月にかけて１ヶ月の休暇をもらってＮＹに滞在していた。
その計画自体はその更に前年である８４年から浮上していた話で事務所サイドから尾崎家に話がきており
パスポートや戸籍謄本などの準備が進められていた。
しかし同年８月のアトミックカフェでのライブで尾崎がイントレから飛び降りたことにより尾崎は骨折、最初にあった渡米計画は頓挫しその最初にあった渡米計画がその８５年の２月～３月に決行されたことになる。
それからまた事務所サイドより「音楽のための勉強、研修です」
という名目の説明がされ、何度か尾崎家へ事務所の社長福田氏を通して話が進められていた。
それが８５年当時、いわば尾崎の最も忙しい時期であったがその多忙な時間を縫ってこの計画が進められていたことになるであろう。
