尾崎はマネジメント契約を音楽事務所マザーエンタープライズと交わしており、レコードの制作、販売を行うレコード会社にはデビューする際にオーディションをうけたCBSソニーと契約を交わしている。
また事務所とレコード会社はアーティスト契約を交わしておりマザーはアーティストである尾崎へのプロモーションとしてコンサートツアーの企画などをするために投資を行っている存在であると簡単に説明できる。
そしてCBSソニーはレコードの制作、販売及びその制作に関するためにレコーディングスタジオを提供を行いスタジオミュージシャン、エンジニアを起用して1枚のレコードを制作するために携わりということになる。
このシステムであると当然のことながらレコードの売り上げから得られる純益はレコード会社と事務所で分配されることになる。
上記にある事務所とレコード会社のアーティスト契約というのはマザーとソニー2社による契約ということなり、尾崎に関する仕事の分配と言ってもよく。
「レコードの制作と販売はそちらにお願いします」
という内容の契約を結んでいる。
しかしここにこの話を根底から覆すような思惑を抱いてる一社が存在しており、それが86年という波乱の幕開けであり火種でもある。