それもＰＶではなく行われて間もない「十代最後のイベント」と銘打たれたこのライブ映像の番組で少なくとも尾崎を知っている人間となんの知識もないそうでない人間、双方に大きな印象を与えたことではないかとも思う。
テレビ局に再放送を望む声が挙がった事は前回述べたが、その背景でうれしがっていたのはなにを隠そう尾崎本人とプロダクションであったマザーであったであろう。
テレビ放送用に編集されたであろう「早すぎる伝説」はあくまで代々木公演の総集編ともいうべき映像郡であったが、ここに十代の尾崎の映像をまとめた長編作品を作ることがマザーの筋書きでは決定したのではないかとも思う。
しかしこの反響は予想通りであったのか？
恐らくそうではなかったであろう。
しかし番組放送後にテレビ局に寄せられたその声と反響は紛れもない事実であった。
活動を少し休んでいる尾崎の人気ぶりを知らしめる起因となったのではないかとも思う。
