尾崎がテレビに出演したのはライブハウスツアー時に大阪で取材を受けた読売テレビでの夕方のニュースであった。
それも5分ほどのVTRに集約されたものであったが、尾崎は中々真面目に取材に応えて学校への思いを語っていた。
しかし尾崎の活動の原点でもあるコンサートというものをテレビでまともにみせたものはなかった。
マザーでも企画したものは「回帰線」発売時のフィルムコンサートや店頭でビデオを見せるものだけであった。
そこで計画されたのはフジテレビ系列で11月に行った代々木体育館で収録された映像を編集し、代々木公演の総集編として作られたものであった。
タイトルは「早すぎる伝説」というもので、尾崎の十代での活動の一面を見せることになる。
これは後に大反響をよぶがそのことに関してはまた後に触れる。
しかし俗によばれる「動く尾崎」というものが広く見られた最初のものであったかもしれない。