2013-08-02 舞台裏 尾崎豊の軌跡を追う 二十代前編 #練習用 1987年 8月3日 開演前の張り詰めた空気はいつもと変わらなかった。 しかしツアー始まって以来の大観衆がステージ前には待ち構えている。 尾崎は楽屋から出ると煙草に火をつけて、一服していた。 他の喫煙者のメンバーもそうであった。 開演時間が近づくSEになると、バンドメンバーは先にステージへと出て行く。 尾崎が出て行くためのお膳立てはここで済んでいたと言ってもいい。 彼の2度目の大阪球場のライブが始まろうとしていた。