1987年 10月
さて病院から帰ってきた尾崎は実家での療養を余儀なくされた。
ここからの話は兄の康氏が死後に記した、自著に詳しいので状況から察して家族が行ったことを抜粋しておきたい。
‘豊がドラッグを使っていることは状況から見てほぼ確実だった、こういうとき、どうすればいいのだろうか。
本人を監禁してドラッグを断てばよいというのはテレビ映画的な発想だ。実際に試してみれば普通の家でそんなことが不可能であることはすぐにわかる。
とあくまで更正させるために家族と尾崎の暗闘が始まる。