1987年 11月
実家にできるだけとまり監視と説得にあたったのは兄の康氏。
彼は六法全書を開いて「麻薬取締法」について麻薬は禁じられている・・
という件を尾崎に説いて聞かせた。
すると尾崎は口を開き
「俺は許されているんだ」
とこのクスリの件で初めて抗弁したという。
「何が悪いんだ」
と言うと康氏は六法全書を投げつけて弟の胸のあたりを蹴った。
二発目の蹴りをいれたときにはうずくまったという。
本当ならケンカは弟のほうが数段強いはずなのに、尾崎は弱くなっていた。