1988年 5月
東京ドームで一夜限りでのライブが決定した。
当時、尾崎のマネージャー佐々木氏は地方から苦情が多くきたということを後に語っている。
釈放されてからの尾崎はレコーディングを行っていること、そしてライブを行う場所をさがしていることなどそれくらいの近況しかファンに伝わっていなかった。
そして前にも書いた尾崎の罪により、公共文化施設を会場として借りることが難しくなっていたため民間の施設を借りる方向で話は進んでいき東京ドームという場所が選ばれた。
5万人を収容できるこの会場は尾崎の単独公演史上の動員数では最も多いことになる。
そして肝心のチケットは1枚3000円・・・関係者席を除いてすべてが瞬く間に売れきれた。
全国から、彼を見るために多くの人間が駆けつけたというよりも、彼の今を目撃するためにファンたちは必死だったのかと思う。
余談ながらこのチケットは尾崎が家族に贈ったものであるが未使用のまま現在も保管されているとか。