1990年 2月
話は小説のこと、尾崎は自分の創作ノートの中に「幻の少年」という小説の草案を書いていたことがある。
見城の薦めで月刊カドカワで小説の連載をしないかと、言われたのはこの頃であろう。
音楽活動以外に自分の思いを発信していくことは取材以外になかったが取材には他社の筆をもって自分の思いを発信させることが必要だ。
しかし小説としてもしくはエッセイとして自分の言葉で発信していくことを提案されたときに尾崎は快諾したのであろうかわからないが、音楽とは違いつつも自分の思いや考えを文章として表現することの豊かさを知ったのであろうか、小説としての連載は長きに渡ることになる。