焦点を尾崎ばかりではなく、中止になった翌日の1984年8月5日のライブのことを後日譚としてでも書いておかなければならない。
出演者は吉川晃司、小山卓治、尾崎豊というものになる予定であった。
しかし尾崎は前日の出演時に骨折、急遽キャンセルとなってしまった。
結局ライブ本番は尾崎を欠いた二人で行われた。
ステージ上で吉川氏は
「尾崎のバカヤロー!アイツとやりたかったのに!!」
と叫んだ。
余談ながら吉川氏は後のインタビューでこの前後のときのことを簡略ながら語っており、尾崎骨折の報を聞いたのは前日未明の夜中に連絡をうけたようであったが、寝ぼけていてうまく話を飲み込めなかったという。
年内はもう一緒にできないと落胆するも、尾崎をライバル視しているのか?
という質問に吉川氏はこう返す。
「ライバルとか思ってないけど、僕はあいつ、スキだから。個人的にスキだからね。」
と語っている。