1985年5月28日 静岡市民文化会館
ツアーが始まり数十日が経った。
長きに渡るこのツアーは客にとっては一夜のステージであるが尾崎にとっては毎夜と続く長い旅であり、ステージに立って、歌い、走る、少なくともコンサートというのは創作活動などにも刺激を与えたことであろう。
この静岡でのステージでひとつ彼の熱帯区の5月は終了すぃて新しいステップにうつることになる。
ツアーを通じてメンバーやスタッフとのコミュニケーションを通じてステージ作りを意識はしてきた尾崎であったが観客とのコミュニケーションということに関しては尾崎はあまり今まで考えてこなかったようにも思える、なぜならば尾崎はこれまでのステージは観客を突き放すようなMCが多かったし、ただ楽しむだけのコンサートにはしたくないと以前の沖縄のインタビューで述べている通り。
尾崎は観客と楽しむコンサートとは別の、先にあるものをさがしていたようであるし
その先にある延長上の何かが・・求めていたコンサートの真実であったのかもしれない。