一時帰京した後に訪れた東北最終公演は仙台で行われた。
この電力ホールは1960年に開館となった、施設で85年当時の仙台では大きな箱として活用されており、バブル景気になるまでに多くのコンサートに用いられた。座席数は1300人前後ある。
この日の仙台は朝から雨が降っており、朝の移動に少し支障があったとかなんとか。
昼過ぎから雨は止み、晴れ渡ったようである。
世間は尾崎をまたカリスマと祭り上げていく、その狭間に苦しんでいたであろう、尾崎はこう言う。
「自分の発した信号がどんなに小さなものでも、それは自分の表現するものへの責任となって帰ってくるんです。
大人達は歌詞カードだけで、僕のことを判ったつもりになっている。大切なのはメロディー、リズム」
翌々日からの関東での2公演を残しこのツアーも終盤にはいる。
