1985年８月２３日
「一昨日の夜俺は・・・」
で始まる大阪球場での尾崎のMC。
尾崎は栃木でのライブを終えその足で実家に帰っていた。
家には父健一氏と兄康が珍しくたまたま休みが一緒になり、夜通しお酒を飲んでいた。
定年の話、そして康氏は翌年に控えた結婚の話をする。
そこに尾崎は家のことを尋ねる、
「朝がきて、夜がきて、ただそれだけだって」
こんな形のMCでこの時の情景を尾崎は短く述べているが、独り立ちをして、尾崎はしばらく実家に帰っていなかった、追い詰められるようなライブのゴール手前で少し家族と接する時間があったのも安らぎになったのではないだろうか？
２５日の大阪球場には尾崎の両親もやってくる。
尾崎にとってもそして家族にとっても大きな難関の壁を登り始めようとしている。
時は流れ尾崎を大阪の地へと導いていく。
ここまでの流れを書いてきて筆者も大きなものに当たったように感じている。
