「いいですね」
と言う。
まだ机に置かれたばかりの見本として届けられた「誰かのクラクション」ページをめくりながら、掲載されている写真の話をする。
この写真のことは後に書くのでここでは省かせていただく。
ジャケットの写真で揉めることもなく、話はついて、田島氏はこのジャケットを告知などに使うという話も行い、その件に関しては事務所などにも確認をとるといういつもの形となった。
来月にある、代々木体育館でのコンサートには田島氏も観にいくという簡単な会話をした後、田島氏はスタジオをあとにしている。
尾崎はレコーディングに戻っていく。
この写真を元にした、告知は次々に作られ、全国のレコードショップや音楽雑誌などに掲載され、尾崎の新しいアルバムのことを伝えていくことになる。
