1985年 12月31日
大晦日の羽田空港は帰省ラッシュの客で溢れかえっていた。
マネージャーのソラチを伴って現れた尾崎はメンバーたちろラウンジで煙草を1本吸い終える社長の福田氏が面子をまとめあげて飛行機への搭乗を開始する。
ラジオからは翌日の福岡の天気はあまり良くなく、各地で雪が相次ぐかもしれないという予報が飛びかうが以前の大阪球場のように野外でもなければ天気の心配もないが、正月早々に行うこのライブもツアーの最後を飾る舞台であるということには変わりがない。
羽田から2時間ほどのフライトを終えると大晦日の福岡空港に着くと地元イベンターである、くすミュージックの用意した車に乗り夕食を取ってからホテルへと帰った。
翌日のライブが最終日であり、また尾崎にとっても決着をつける日になることを自身で感じていたことであろう。