1986年 7月下旬
「まだレコーディングはムリですよー」
と言う尾崎を須藤氏はホテルから連れ出し、2人でタクシーに乗ると目的地の紙を運転手に渡して車は発進する。
レコーディングは年内には始めれば
という希望のもと話をしたばかりであったが尾崎は行く場所もわからずにタクシーに乗ったが須藤氏は悪びれることもなく言う。
「俺の友人がたまたまこっちに来ててね尾崎に是非会いたいって言ってるんだよ」
と言うと尾崎は
「俺は別に会いたくないですけどねー」
と言っていたが、車も走り出してしまい1人で帰るには危険であったためか尾崎も渋々目的地へと一緒に我慢して行く形になった。