matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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17歳刺殺 予見するような歌詞

昨年9月に千葉市で少年(当時14歳)に殺害された高校3年生・鈴木健太さん(当時17歳)の遺品から、犯罪撲滅を願う自作のラップソングを録音したカセットテープが見つかったことが23日、分かった。「近ごろ多い少年犯罪 意味もなく人を殺して」などと、まるで自らの悲劇を予見するような歌詞に、遺族は衝撃を受けている。

 DJを夢見ながら、志半ばで若い命を奪われた健太さんは、理不尽な少年犯罪が横行する世の中への思いを一本のテープに「遺作」として託していた。

 「今の世の中」と題したラップソングの歌詞にメッセージを込め、全編を無伴奏で歌っている。「YO! 近ごろ多い少年犯罪 意味もなく人殺して 『ただ金がほしかった』と顔色一つ変えずに言った 被害者だけ公表される名前と顔 加害者は守られる もう戻ってくることはない 今の世の中 本気で変えなきゃダメだろう」(抜粋)。

 自身の事件を予見したかのような健太さんの歌詞は、04年に長崎県佐世保市で発生した小6女児殺害事件について書いた中学時代の作文がきっかけとみられ、亡くなる1年ほど前に作詞された。

 兄・智之さん(23)の影響で、社会問題へのメッセージを直接的な言葉で表現する日本のグループ「キングギドラ」のCDを聴き、ヒップホップ好きになった健太さん。学校から帰宅すると、自宅でラップやギターの練習を重ね「DJになりたい」と夢を語っていた。智之さんは「詞を書いていたとは知らなかった。普段は口下手で、妹思いの優しい弟だった」と話している。

 自ら予見か テープは、物置にしまってあった健太さんのラジカセの箱の中から母・正子さん(50)が発見。再生すると、思いがけず健太さんの歌声が流れ出し、涙が止まらなかった。正子さんは「健太が自分の命と引き換えに教えてくれた命の重さ、尊さを(テープの曲が)伝えてほしい。多くの人に聴いてもらえたら」と胸の内を語っている。

 テープが発見されてから、加害者少年の担任教師が「この曲を少年にも聴かせたい」と少年院に持っていこうとしたが、手続きがうまくいかずに聴かせることは出来なかった。