1985年7月18日 福岡郵便貯金会館
九州最終日のコンサートは福岡、ひとつの長かったコンサートの日々もここでまた小休止。
途切れた回帰線は一つの地図になって完成しようとしている。
尾崎は歌うものに迷っていた時期はこの辺りで始まったのではないだろうかとも思う。
大阪球場までが大きな道のりであったことは間違いないであろうが、どこかで踏み間違えているはずだ。
今歌うことが尾崎に残されていた手段のひとつで、集まってくれた人々への感謝を伝えるコンサートとして毎度出来上がっていたのではないだろうか。
日に次ぐライブの連続は尾崎の体に疲れをもたらしていただろうが、同時に急速に成長し続ける尾崎には誰もが驚いたであろうし、その成長性と尾崎の姿を見たいと熱望するファンのもとに尾崎は足を運び、ライブを行う。
そんな基本姿勢がファンの気持ちを掴んだのであろうし、同時にあまりメディア露出が少なかった尾崎への思いというものを一層高めたのであろう。
尾崎は少し休養にはいる。 次は北陸から信州への2回コンサートが行われ、休養にはいる。
8月にはいってしまえばこのツアーにも終わりが見えてくることになる。