matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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それぞれの夜

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日付が1985年の8月25日になった頃。
休息をとるスタッフたちの姿もあれば、ビールの自動販売機に立っている者もいる。
 
時間は24日から25日になっている。
「おやすみー」
 
声がフロントなどから聞こえてるくる、そんな風景の中ラジオから流れる25日の大阪の天気予報、日中の最高気温は35度を超える予報を聞き、初の野外ライブを担当する若いスタッフたちは、顔を苦める。
 
スイッチを押してビール缶が落ちる音が止むことはない、みんなこの暑い夜をどうやり過ごそうかみんな必死だった。
 
「ゴトン」
 
という重いビールが落ちる音を聞いて眠れずに少しビクビクして寝返りをうっている者も同じホテルでは既にベットで寝転んでるが、そこにいた。
 
「オープニング1曲目は米軍キャンプでいいだろうか・・・」
 
そんな問いかけが尾崎に残っている、このことを考えている間に既に尾崎のように眠りにはいっている者もいれば、ビールを飲んでいる者もいる、しかし尾崎の迷いというのは自分自身の話だ。
 
「この迷いを誰かに話したわけじゃない」
 
どんなに完璧な曲順であろうともそれを台無しにできる人間がたった1人いつもいることを尾崎は忘れていたのかもしれない。
迷って歌い出せばそれを簡単に証明できるじゃないか。
 
自信をもって歌いだすことが肝心だ、寝返りがとまってゆっくりと明日の夕方、本番を演じている自分を少し描いている、米軍キャンプと共に。