matagorou’s blog 尾崎豊 自由に生きられるかそして感動を得られるか

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25日の朝

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1985年8月25日
AM10時55分
 
メンバーたちがロビーに降りてきた。
ホテルには待ち構えていたファンの女の子、どちら側の人間であっても今日はお祭りのような日だ。
余談ながらツアー一行の2フロアー以外、全部、ファンで埋め尽くされており、無論他のホテルも同じ状況であった。
 
ファンのざわめきは尾崎がいるかどうかの確認が問題だ、何度も降りてくるエレベーターの開く扉に視線は注がれる。
ロビーに集まったハート・オブ。・クラクションは尾崎を待たずに球場へ向かう。
 
90分経っても尾崎は現れなかった。
 
ファンの知らない間にスタッフを伴って尾崎は裏口からフラっと出て行った。
少しの会話があったが、ごく単純な昼食の話だ。
 
「昼食はどうする?」
 
「ペコペコ」
 
「何にしようか?」
 
「ステーキ!」
 
「また!?」
 
「そう」
 
リハーサルは13時過ぎから始まるが、尾崎は安定の遅刻であったようだ。