1985年8月25日 大阪球場
リハーサルが終わり各メンバーは自由な休息時間にはいる。
尾崎はいつもと同じように観客がそこに座りまたは立ってステージを見るであろう、客席に腰をかけて、自分が登っていくステージを見る。
これは毎度のことだ、尾崎は客席から一度自分の立ち歩くステージを見て、自分を見つめ直してもいる。
やがてはこの座席を尾崎を見るために外に集まっている人々がやってくることを思えば尾崎はいつでも自分だけの視点ではなく、他の視点から客観視することがある程度ではできていたんじゃないかと推測する。
しかし尾崎は自分のこのシンガー、アーティストとしての姿勢はレコードにすれば3枚目までは自分の思い通りに製作することを念頭に行っている。
尾崎もここまで早く自分が進めるとは思っていなかったであろう、プライベートゾーンでの出来事や思いを曲として発表していく際に尾崎には偶然にも世間に自分と同じ思いに共鳴する共鳴者が多く発掘し、それがファンという形に繋がっていったことを思えば、十分な結果として人気が出たのではないかと思う。
話は脇道へそれたがメンバーは一度ホテルへ帰ったりして、リラックスしている。
尾崎もリラックスしながら、楽屋へ一度引きこもる。
本番は近づいている。