1985年9月15日 信濃町スタジオ
スタジオにバンドは来ていた、今日からレコーディングが始まる。
尾崎を始め、ディレクターの須藤晃氏、そして過去2枚の作品で各曲の編曲者を務めてきた、西本明氏もいる。
尾崎はレコーディングの行程を話しながら、この新アルバムに先駆けて発売することになったシングル「DRIVING ALL NIGHT」を先行して出すことになった。
これはスタジオテイクではなく、先日行われたばかりの大阪球場公演のテイクを用いることにした。あの時あくまでこの初のイベントを記録として残しておく、そう話していたものが早くもファンの手元に僅かな2曲であるが、世に送りだすことになった。
そしてそのステージを支えたバンドでこのアルバムを作ることになった。
これからの日々はこの小さなレコーディングスタジオでの戦いになっていく。
多忙な十代の大詰めを尾崎たちは迎えようとしている。