一番ポップかもしれないこの「失くした1/2」という曲も、タイトルを決めるのにいささか難渋した、相談相手の須藤氏はこのタイトルをつけるにあたって、問題意識をもってなにかに取り組んでいる尾崎に何かのヒントになればという思いでつけたと述べている。
詩の内容に話をうつすと、
‘幸せはむこうからやってくる、だからあきらめないで‘
というメッセージ色の強い曲、やや楽観的なようにも聞こえるが、歌はもっと哀しい出来上がりとなっている。
なお英題のタイルは`ALTERNATIVE` 二者択一 という意味になる。
獲得した半分と失う半分という意味合いの歌にしようと尾崎と須藤氏は話し合って決めた。
余談ながらこのタイトルについてはとても気に入っていたという。
なにかを失くしてしまえば、自然と人の心のバランスなども崩れてしまわなくても、少し傾きなどが出てきてもおかしくはないと筆者は思うが、そのなにかを失った際にもバランスを保って、立ち止まったり、動じないものこそ、強くて、丈夫な者であろうとこの曲を聞いてこの稿を書いている際に思った。