詞が書けないという尾崎に対して、須藤氏はこの曲のオケテイクを聞いた際に、ひとつアドバイスをした。
「この曲って小さな花のイメージがあるよね、ジョン・レノンの「マインド・ゲーム」という曲にも
‘君の育むべき花は愛なんだ‘っていう歌詞があるけど、小さな花で、名前もわからないようなその花ってなんだろうね」
と尾崎はそこで須藤氏と自分の好きな花のついての話を続け
「そういえば、尾崎‘Forget-me-not ‘という花があるんだよ」
「えー、何ですか、それ?」
「ロマンチックで素敵な名前なんだよね、日本名は‘わすれな草‘というんだよ」
と言うと尾崎は
「そうか」と言って、またスタジオで寝そべりながらノートに詞を書いていた。
その時にノートには「わすれな草」という仮タイトルで書かれていたが、そこで須藤氏は「Forget-me-not 」というタイトルのほうが良くないかな?
と提案した。
そこで尾崎も
「そうですね「わすれな草」じゃ演歌みたいだし」
ということでタイトルは「Forget-me-not 」となった。
そしてタイトルが決定したのはよかったが、何度も詞の納得がいかずに完成は遅れてきたことはこれまでの記事で、書いてきた。
そして、曲が完成し、尾崎たちは1枚のレコードを完成させることになった